
片山 恵理 様
市川 徹 様
森 慎之介 様
FP1級合格おめでとうございます。
試験に合格した時期を教えてください。合格まで、どのくらいかかりましたか。
本店営業部 総合営業グループ 森 慎之介 様森 :2025年1月の学科試験に合格し、同年10月の実技試験に合格してFP1級を取得しました。学科試験は1回で合格しましたが、実技試験は2回目で合格しました。
片山:2023年9月の学科試験に合格し、翌2024年2月の実技試験に合格してFP1級を取得しました。学科試験は2022年1月の試験から受け始めました。合格まで丸2年かかったことになります。実技試験は1回で合格しました。
市川:2025年5月の学科試験に合格し、同年10月の実技試験に合格してFP1級を取得しました。2024年9月くらいから勉強を始め、学科試験は2回目で合格しました。実技試験は1回で合格しました。
現在の業務内容を教えてください。
片山:合格するまでは預金・預り資産の業務を長く担当していましたが、合格した翌月からはじめて法人融資を担当するようになって1年半が経ちます。その間、本部で融資審査業務を半年ほど経験して、先月から本店営業部で融資を担当しています。
市川:中信リサーチ&コンサルティングというグループ会社に出向しています。金庫のお客さまへのコンサルティング、経営に関するお手伝いをしています。融資や預金、預り資産業務とはまったく異なる内容の業務をしています。
森 :2025年の11月より本店営業部で総合営業グループに所属して営業・外回りを担当しています。事業性融資の強化担当者という位置づけで主に法人、個人事業主の事業性融資をメインに担当しています。
本店営業部 融資グループ 片山 恵理 様FP技能検定、FP1級を
受検しようと思ったきっかけは何ですか。
中信リサーチ&コンサルティング株式会社(グループ会社出向中) 市川 徹 様市川:比較的若いころに3級を取得して、知識があるうちに2級に進み、合格しました。FP1級受検のきっかけは中信リサーチ&コンサルティングへの出向でした。中信リサーチ&コンサルティングにはFP1級や中小企業診断士、MBA課程在籍中の方など、高い専門性をもつ方が多く在籍しており、自分の知識や経験では通用しない、置いていかれてしまうのではないかという強い危機感をもちました。その危機感が受検を決意する大きなきっかけです。
森 :もともと金融機関で働きたいという希望があったので、自分の意欲を具体的に示すことができるのではないかと考えて、大学生のうちにFP3級、2級を取得しました。入職して多くの方が2級をもっていることを知り、自分が担当者として経営者の皆さまと話をするとき、ある程度知識をもっているということ、相応のレベルで話ができるということをわかっていただくためには何がよいか考えたとき、FP1級が効果的なのではないかと思って、取得を決意しました。
片山:入職2、3年目で窓口に出たばかりのころ、推進する商品のことがわからず困ったことがきっかけです。年金の受給口座を当金庫にしていただこうとご案内するにしても、年金の制度がわからないのでは、お話もできません。投資信託も販売を始めたところでしたが、相場がどうして上がったり下がったりするのかがわからないのでは、お客さまに適切にご案内することはできません。このままでは自信をもってお客さまに話をすることができないと思って勉強することにしました。また、お客さまへの相談対応や提案を重ねるなかで、自身の知識が不足していると感じました。それまで、わからないことがあれば上司や本部の方に聞いていました。しかし、立場も変わり、支店の方に同行してお客さまを訪問するようになり、聞かれる立場になったことで、しっかり知っていなければと思いました。「確認してきますね」という回答ではいけないと。こうした問題意識から、FP1級なら体系的にさまざまなことが学べると聞いたので勉強を始めました。
FP1級の受検勉強は業務と並行して続けられたと思うのですが、
モチベーションの維持、勉強時間の確保など、くふうしたことはありますか。
片山:人事総務部の方や支店長、同僚に「受検します」と宣言して、途中でやめることができない、何年かかっても合格するしかない状況に自分を追い込みました。自宅では勉強できないタイプなので自分で自習室を借りて、そこに行けば同じように勉強している方ばかりなので、そこで1日2時間は勉強するようにしました。通勤にかかる40分くらいの時間も活用しました。あと数点で不合格になった時は本当にやめようかなと思ったのですが、それまで勉強してきたのに途中でやめたらもったいないと思って続けました。あと数点で落ちたという人はとても多いのだろう、それを乗り越えないと合格できないと思って、勉強の方法も変えました。それまでは過去問を何周も繰り返したのですが、四肢択一問題の各選択肢が正しい理由・誤っている理由を、同僚に聞いてもらって自分の言葉で説明できるようにしました。SNSを通じて知り合った勉強仲間と励まし合ったり、実技試験のロープレをしたりして勉強したのも効果的だったと思います。
市川:自分の危機感が大きかったために勉強を始めたという経緯もあり、モチベーションはなんとか維持できていたと思います。勉強には300時間くらい費やしたでしょうか。アプリで計測して勉強しましたが、やはりもう、寝る間を惜しんで勉強するしかありませんでした。子供が2人いるのですが、育児などが終わった夜に勉強していました。
森 :私も自宅では勉強したくないので、退勤後にカフェにいって閉店まで勉強していました。毎日2時間くらいでしょうか。勉強した内容を翌日、お客さまとの面談で話題にするように心がけました。自分の言葉で噛み砕いて説明をしなければならないので、勉強を実務に直結させることができ、体系的な理解につながったのではないかと思います。「勉強中なので、説明させてください」といって話をすると、お客さまから必ず「こういうときはどうなの」と質問をいただけました。それにより知識も深まりました。こうした会話を通じてお客さまのニーズが引き出せて提案につながったこともあったので、モチベーションも維持することができたのだと思います。
FP1級合格後、それまでと変わったと感じたことはありますか。
森 :当金庫ではFP1級に合格すると金庫内文書で紹介されるのですが、それと同時に異動になったということもあり、期待・プレッシャーを感じることはありました。そのおかげで合格後も勉強が続けられている面はあると思います。
片山:合格するまではどのようなお客さまにどのような商品を提案するか…というように考えていたのですが、幅広い視野でとらえられるようになりました。資産運用のご提案は相続や税金にも関わるため、どの商品がお客さまにとって最適か、深く考えるようになりました。
市川:私の場合、環境の変化があった後にFPの勉強を始めたという経緯があります。それまでは融資業務という、いわば決まった商品の販売をしていましたが、現在はコンサルティングという無形物の販売をしています。そうした業務においてFP1級の知識は非常に役に立っていると思います。
業務においてFP知識が役に立った、
思い出に残る場面・テーマを教えてください。
市川:相続、事業承継、賃上げ促進税制など、税制に関するテーマについて、一般的な範囲でお話しする機会は多くあります。中信リサーチ&コンサルティングにいますので担当先があるわけではありません。当金庫全体のお客さまに対してアプローチできます。たとえば事業承継ニーズのあるお客さまであれば、営業店や本部の専門セクションと連携しながら提案しています。FP1級に合格するまでは、商品を提案するなど、目的があって営業をしていた面がありますが、そうした商品ありきではなく、まずお客さまのニーズありきで、そのニーズに商品を組み合わせるようになったと思います。
森 :担当していた製造業のお客さまは社長が80歳台半ばで、相続も含めて株式の移転なども考えていかなければならないタイミングでした。そこで事業承継税制や株価の算定の話をして、対策の必要性を説明したところ、「いろいろやらないといけないね」と気づいていただけました。結果として会社はM&Aで売却されたのですが、FPの勉強をしていたことでニーズ喚起ができました。
片山:合格後、法人営業の担当になってから聞く話がFPで勉強したことばかりだったのは印象的でした。担当先で、従業員が独立して開業するという案件に遭遇したときは、法人成りや黄金株といった言葉が飛び交いました。

職場以外の私生活などにおいて
FPの資格が役立っている場面などはありますか

片山:資産運用に関しては以前からいろいろ取り組んでいますが、漠然と購入するのではなく、自分のなかで判断の根拠がもてるようになったと思います。親族が定年退職を迎えるにあたって、「年金はどうなるのだろう、勤め続けて給料をもらうと年金が止まるとインターネットでみたのだけれど…」という相談を受けたりもしました。
森 :親の退職金について、一括受取りがよいか分割受取りがよいかというような親のライフプランに合わせたアドバイスをすることがあります。最近は友人から相談を受けることも増えてきたように感じます。友人の親が農地を持っているが後継ぎがいなくて…という悩みを、FP1級合格をきっかけに打ち明けてもらえるようになりました。
市川:具体的な場面があげられるわけではありませんが、税制面などについては知識が活かせていると思います。
FP1級の受検を考えている方にメッセージをお願いします。
森 :FP1級は3級、2級と比べてハードルが一段と高い印象がありました。それだけの価値がある資格だと思います。金融機関に勤務する方はもちろん、そうではない方にとっても役立つ資格だと思います。FP1級に合格したということよりもFP1級に向けて勉強したという過程に非常に価値があったなとも思います。迷われている方も是非、一歩踏み出してチャレンジしていただきたいなと思います。
市川:実は2級に合格した時、1級にステップアップしようと思ってテキストを買ったのですが、半分くらいで挫折してしまいました。それから10年くらい経って、中信リサーチ&コンサルティングへの出向を契機に勉強し直すことになりましたが、年3回受検できるのも大きなメリットだと思います。挑戦できる機会が多いため、計画的に勉強を進めやすく、知識や専門性を比較的早く形にしやすい資格だと感じます。日常生活でも活かせる場面が多くあります。勉強をやり抜いた経験そのものも大きな自信になりました。
片山:合格するまで時間もかかりましたし、とてもむずかしい試験だと思います。でも、コツコツ勉強していたら確実に力になるということを2年間で感じることができました。得た知識は私生活でも仕事でも役に立ちます。ハードルが高い分、合格するまでに時間がかかります。ただ合格した後の達成感や、その後に役立っていることを考えると、勉強してよかったと思います。

