静岡銀行様FP1級取得者Interview

静岡銀行FP1級取得者インタビュー

INTERVIEW - 実施日:2025年12月17日
ライフプランサポート部 ライフプランサポートグループ
中山 仁視 様
呉服町支店(伝馬町支店兼務)
廣谷 優花 様
上島支店(有玉支店兼務)
疋田 光彩季 様

01

FP1級合格おめでとうございます。
合格時期を教えてください

中山:2020年9月の学科試験に合格し、翌21年2月実技試験で合格しました。

疋田:2023年9月で学科試験に合格し、翌24年2月実技試験で合格しました。

廣谷:2024年5月で学科試験に合格し、同年9月実技試験で合格しました。

02

FP試験への対策は業務と並行して続けられたと思うのですが、
モチベーションの維持などを含め工夫したことはありますか

インタビュー風景上島支店 疋田 光彩季 様

疋田:勉強していた当時は、静岡県西部地区のPB担当として従事していたので、西部地区の各営業店からさまざまなお客さまの紹介がありました。FPの知識が必要になる状況で、勉強したことをお客さまとの面談の際に活かせる場面がとても多くありました。また、勉強していく過程で新たな知識が得られると、それを早くお客さまとの面談の際に話したいなというモチベーションに変わっていきました。

中山:当時は自分には知識が足りないと感じることも多く、知識を身に付けたいと思っていたところでしたので勉強に対するモチベーションは維持できていました。勉強する上では、無駄に長時間続けないことや勉強した後に運動などでリフレッシュして気分を変えることを心掛けていたことで最後まで続けられました。

廣谷:FPの資格を取ろうと思ったのが、法人担当になったばかりの頃でした。多くの企業の社長様とお話しする時には、自分自身の知識や経験が圧倒的に足りないと感じたこともありました。そこでまずは、FPの資格を取得して社長に信頼してもらいたいなと思ったのがきっかけです。当時は聞かれたことにもその場でうまく答えられないことが多かったので、勉強しながら知識を積み増していく感じでした。
※PB…プライベートバンキングの略 富裕層の方を中心にオーダーメイドで資産運用、承継等のサービスを提供する担当

03

勉強の際の具体的なリフレッシュ方法
などがあったら教えてください

中山:当時はボルダリングや剣道をしていました。中でも剣道は大きな声を好きなだけ出して、相手に打ち勝つために全力で体を動かすので終わった後はとてもすっきりしていることが多いです。やはり勉強している時は黙々と集中している時間が長いので、そういう意味ではカラオケとかでも大きな声を出すことで発散してリラックスできた感じがします。

疋田:岩盤浴や銭湯でリラックスするのが結構好きでしたね。束の間の解放感を味わえた感じでした。

廣谷:基本的に「楽しく」勉強したいなと思っていて、音楽を聴きながら勉強するようにしたり、土日は外に遊びに行ったりみたいなメリハリはとても気を付けていた気がします。

中山:当時、実はFPと宅建の勉強を同時並行でやっていました。2020年の10月試験で宅建に受かって、2021年の2月にFP試験を受けたと思うのですけれど、「FP(の勉強)飽きたな、宅建(の勉強)やろう」、「宅建飽きたな、FPやろう」みたいな…。どちらも勉強という点では共通していますが、そういった何か違う部分の脳みそ使ってちょっと違うことを考えるみたいな感じで。
 宅建は当時ローン担当をしていたので、不動産業者と対等に話せるように勉強していました。

インタビュー風景ライフプランサポート部 中山 仁視 様

04

FPの勉強中にお客さまから尋ねられた事柄の中で「これは答えられなかった…」
といった場面で、何か印象に残っているものがあったら教えてください

インタビュー風景呉服町支店 廣谷 優花 様

廣谷:2年目で法人担当になったときに、お客さまから若さや女性であることに対して、マイナスなイメージを抱かれることも本当に多かったのでそれがとても悔しくて…。そこを「見返したいっ!」というか、「実力やレスポンスで信頼を得たい」と思ったことがあります。

中山:3年目ぐらいの頃に、不動産のアパートを所有されていた80代の女性で、お子さんもいて配偶者に先立たれている方から、「手元にお金があるわけでもないから相続どうしよう…」とご相談をいただきました。当時の私は、この方に何かしてあげたいけれど、正直なところ何もわからないといった状況でした。その時に、「じゃあ、どうしたらいいか…。勉強するしかないな」と思いました。

疋田:法人オーナーのところに行くことも多かったので、そのようなときには「事業承継税制」や、自社株の評価の算出方法や円滑な承継方法など、自社株対策に対しての提案ができるようにもっと早くからしっかり勉強しておけば、いろいろな提案がもう少し若いうちにできて良かったなという思いはあります。

05

FP1級の合格前後、職場環境などでそれまでと
変わったことがあれば教えてください

インタビュー風景

中山:試験に合格する前の段階でも、勉強していく中でお客さまへ提供できる話題が増えたように思います。特に私は個人のお客さまを中心に対応していたので、税金について話せるようになったことがよかったと思っています。FPに合格した後には、(当然それだけが要因ではないのですが)外部への出向などにも行かせていただいて、そういう面では努力した甲斐があったと思っています。

廣谷:環境が変わったというよりは、自分自身の気持ちの部分が大きかったと思いますが、自信がついて社長の前でも堂々と話せるようになりました。実際に面談の中で聞かれたことにも自分の中でいろいろと考えて返答できるようになったので、勉強してきたことが活かせていると思っています。

疋田:合格の前後で大きく変わったというよりは、資格の取得に向けて勉強したことで話題の引出しが色々と増えたことと、名刺を渡しながらお客さまにご挨拶したときに、名刺に固有資格が載っているとお客さまが声を掛けてくださったり、さらに話題が広がったりして、そこで信用を得る機会が増えたと思います。

中山:私も、名刺に記載していますが、お客さまの中には「こういう資格持っているんだね」と聞いてくださる方がいらして、私が「勉強してきました」とお応えができると、お客さまも笑顔になりながら話を聞いてくださるのはとてもよかったと思いました。

廣谷:私はまだ名刺に資格を載せてなくて、今のお二人の話を聞いたのでこれから載せようと思います。

06

皆さんの今のFPとしてのお仕事のスタイルとして、こちらから事前に練って提案を持っていくタイプのご相談と、お客さまのお話をお伺いしてからそれに対して提案を返すタイプのご相談のどちらが多いですか

疋田:いったんお話を聞いた上でのほうが多いですかね。その場でお話をしながらという感じですかね。

中山:提案というよりは、何となくの想像で「こんなことを気にかけているのではないのかな」みたいなことは事前に仮説を立てた上でお話を聞いています。それでこちらからの提案がお客さまに刺さればいいですし、刺さらなければ他に何があるだろうねといった感じで一緒に探っていくことが多いです。

廣谷:私は、お客さまのお話を聞いた上で提案を返していくほうが多いかなと思います。

07

現在、それぞれの職場でFPの資格が業務に役立っている
場面やケースなどがありましたら具体的に教えてください

廣谷:法人担当として会社のことを聞かれるのはもちろんですが、それ以外にも最近では、個人の相続税対策とか所有不動産のことを聞かれることも多くて、お客さまのニーズに応じたアドバイスをするための基礎知識があるととても話しやすいと思いました。当行の営業担当者は大きく法人担当と個人担当に分かれていて、相続などの話題は非常にセンシティブな内容も含まれますので、なかなか法人担当には話してもらえないこともあります。そのような時でも自身がFPを持っていることで、一緒に相談してもらえる機会が増えました。法人営業の担当でも、私がお客さま個人に関するご相談の入口のところのお話を聞いてこられると、それだけでもその後に個人担当にうまく繋ぐことができます。その面では、会社のことだけではなく個人のことも相談してもらえるようになったのはとても嬉しいことでした。

疋田:業務上、税理士や弁護士の方と一緒にお仕事することや、そういった方にお客さまを紹介することが結構多くあって、その前段階のところではFPで学んだ知識が非常に役に立っていて、そういった知識がないとお客さまの課題解決に資する提案ができないこともあったので、そのあたりはある程度自信を持っていろいろなお話ができるようになり、提案の幅も広がったと思います。

中山:私のお客さまは富裕層の方が中心で、そのようなお客さまですと、税務や不動産の側面からどのようにケアをして、どのようにメンテナンスをしていくのが自分の将来にとってよいのだろうとお話しされる方が非常に多いです。私は税理士ではありませんので、そのようなお話ですとご相談をされても直接お答えはできません。そのあたりの説明は難しくて非常に困るのですが、前提知識は持っているものですから、税理士や、弁護士の先生にもご意見を頂戴しながら、いったん自分で調べて導き出した回答が自身の中で腹落ちするということがあります。あとは、やはり税務や法務の話は難しい文言が多く出てきますので、自分の中でいったん考えをまとめてみて、さらにそれをわかりやすく噛み砕いてお客さまにお話しすることがとても重要だと思います。その意味では土台ができ、とてもやりやすくなった部分では本当に良かったなと思います。

インタビュー風景

08

FP1級の知識を持ってお客さまに応対し、その帰り道などにでも「よしっ」と思わずガッツポーズが出そうになってしまったような場面のご経験があれば、キーワードになりそうなテクニカルワードとともに教えてください

疋田:今の営業店には2025年4月に配属となり、4月から今までで7件の遺言信託のご成約をいただきました。やはり、それも遺言に必要な家系図の作成や承継方法などの知識があったからだと思います。さらには、お客さまと面談する中でそもそも気付いていなかった潜在的なニーズを確認できるようになったこともプラスになっています。

中山:営業店に在籍していた頃、地主のお客さまから「更地に駐車場があります。やっぱり相続税が掛かります。これどうしよう…」というご相談を受けました。ご本人からの「法人として建物を建てて個人で保有するのと、個人で建物を建てるのとどちらがいいんだろう」「将来的には法人に財産を移していきたいけれども、今移すのがいいのか、亡くなった後に『取得費加算の特例』を使った方がいいのか」というご質問にも、さらっと答えることができました。「取得費加算の特例」は試験でもよく出題されるので(笑)。

廣谷:私も、お客さまと雑談する中で不意に出たひと言から、事業や株の承継に課題がある状況を把握できて、法人で株を移すのがいいのか、個人で移すのがいいのかという疑問に対して色々な引出しを持ってご提案できたときはとても有意義だと感じたことがあります。

インタビュー風景

09

職場以外の私生活などにおいてもFPの資格が
役立っている場面などがあれば教えてください

中山:資格が直接というよりは、過程の話にはなりますが、知人、先輩、友人等から身近なお金の相談を受けることがしばしばあります。これは自分が資格を持っているからなのか、銀行員だからなのか、そこはちょっと何とも言えないのですけれども…。そんな感じで話を聞かれた時に、返答がパッと浮かんできた時には、やはりその方には「聞いて良かった」と思っていただけたと思いますし、もちろん個人的にも嬉しいです。そういった部分では、資格が自身の人間形成というか、人脈構築などにも役立っているのだと思っています。

廣谷:日常生活でも、知っているのと、知らないのとで変わることってとても多いなと感じています。例えば税制改正などは、学生のときにはもちろん、これまでにもあまり気にしたことがありませんでしたが、FPの試験に向けて勉強していく中で、やはり非常によく問われる部分だなという感覚がありました。そういう部分では、FPを取得した後も散らばっている情報を上手に拾えるように気をつけたいと思うようになりました。そういう癖を自分自身の生活の中に取り入れたり、家族などにも伝えたりできる点ではとても役立っていると思います。

疋田:廣谷さんと同じように、例えば、親族が退職金をもらう場面で、税制面ではどういう受取り方がよいかについてアドバイスを求められたり、ほかにも年金の受取り方やタイミングなどに関する質問をされたりすることがあります。そういった場面では役に立てている部分があります。私自身もこれまであまり気にしなかった年末調整など、自己の資産形成に諸制度を当てはめていく…、「所得控除が使えるかな」とか、気になる部分が増えてきたと思います。

10

最後にFP技能検定の受験を考えている方にメッセージをお願いします。

中山:FPの資格ってよく、持っていても意味がないとか、何も変わらないという方がいらっしゃいます。確かに名称独占資格で独占業務があるわけではないですが、私たち銀行員のやるべきことはお客さまをどこに導いていくかです。FPの勉強にはそのエッセンスが詰まっていますし、FPを取得することでお客さまだけでなく、自分自身のキャリアの選択肢が広がるケースが多いと思うので、そういう意味でも取得する価値は大いにあるのではないかと思っています。

疋田:FPの資格を取得することがゴールではありませんが、やっぱり頑張って勉強して資格を取れたことが自信にもつながるのかなと思います。それから自分自身の選択肢が広がるだけではなく、思っている以上に勉強したことを日常でも仕事でも、実際何かに活かせる場面があることで、何気ない生活に面白みを見出せるかなと思っています。ですので、勉強した結果の合格(資格取得)でゴールだと思われてしまうとやはりもったいない気がしますし、逆に楽しみも見出せればいいのかなと思います。

廣谷:FPはお客さまのためにも自分のためにもなる資格です。お客さまのためにいろいろと考えていく中で、FPで培った知識や土台のところは非常に大切なことです。自分が知っているからこそお客さまに提案できる自信にもつながりますので、そこを楽しみながら勉強できたら充実した時間に変わると思います。

静岡銀行FP1級取得者 集合写真